式の終盤に行う花婿からの謝辞について
結婚披露宴が終盤にさしかかった時に必ず行われるのが新郎新婦およびその両親からの謝辞です。
謝辞は披露宴のしめくくりとして行われるもので、その後新郎新婦が式場を退場して式が終わりになるという構成になっています。
「終わりよければ全てよし」という言葉がありますが、この最後の最後に行われる新郎からの謝辞がどういった内容であるかによって参加をした人たちの式に対する印象がかなり異なってきます。
無理に感動させようと狙う必要はありませんが、やはり式の最後ということでビシっと締めのある言葉でまとめるようにしたいところです。
なお謝辞は直前に新郎もしくは新婦の両親の代表が先に行ったあとに新婦という順番になっています。
お礼の言葉はできればたくさん伝えたいこととは思いますが、目安としては500字くらいの長さにしておき冗長になりすぎないようにすることがポイントとなります。
内容の大きな流れとしては「本日集まってくれたことへのお礼」「たくさんの人からお祝いの言葉をいただいたことへのお礼」「現在の気持ち」「今後の支援や指導のお願い」「結びの言葉」という形が一般的です。
アドリブやオリジナリティは入れるべきか
この花婿からの謝辞はネットでちょっと検索しただけでもかなりの見本文例が出てくるかなり定型的なものです。
ですので無難にこなそうと思えばそうしたところからよい部分を拾ってつないでいけばとりあえず形になる文章に仕上げることができます。
しかしやはり自分たちで長い時間をかけて作り上げてきた式ですから、ちょっとくらいは自分たちオリジナルの文章を加えたいところでしょう。
アドリブとしてその場で文章を追加するというのはかなり話し慣れている人でないと難しく、思いつきで話を始めてしまい途中から話題がとっちらかってしまうということもよくあります。
ですのでその場で文章を変更するのはかなりの高等テクニックであるということは頭に入れておいた方がよいでしょう。
その上で事前に準備をしておくとすれば、過去にあった出来事や最近感じたことなどをうまく話題の中に盛り込むようにするということです。
直前に両親からの謝辞があるということをうまく利用して、親の姿を見ていて自分がこれからその立場になっていくのだという実感をしたというようなことや、独立した家庭を持つことへの責任を強く感じているというようなことを盛り込むのもおすすめです。
できるだけ堂々としつつマナーは守る
花婿からの謝辞で最も大事なポイントといえるのが、できるだけ堂々とはっきりと話すようにするということです。
この謝辞の中では「これから頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします」ということを表明するわけなので、頼りない印象になってしまうのはNGです。
緊張もあるとは思いますがメモをベタ読みするのもよくなく、なるべく文章を覚えておきメモやカンペを見るのは最小限にとどめるようにします。
またアドリブがきく人はつい冗談の一つも入れたくなりますが、このとき不用意に「忌み言葉」を使わないようにしたいところです。
「忌み言葉」は「切る」「壊れる」「別れる」といったもので、スピーチや余興でも極力避けるようにするのがマナーとなっています。
せっかく他のゲストが気を使って言葉を選んでくれるのに、花婿さんが自ら使ってしまっては台無しなのでしっかり意識して言葉を使っていきましょう。