実用性に乏しい?婚約指輪
巨大なカラットのダイヤモンドがついた指輪で結婚相手を自慢していた時代はもう過去のもの。
現代の若い女性はそうしたいかにも派手なジュエリーをあまり好まない傾向にあります。
日常的につけることになる結婚指輪に比べ、宝石が主体の婚約指輪は普段使いするには勝手が悪く結婚後はずっとタンスの中ということも珍しくありません。
プロポーズをするときに指輪を差し出されるというシチュエーションは見栄えがよく、憧れる人生のワンシーンではありますが感動するのはその一瞬だけでその後は半永久的に使わないというのはちょっともったいないようにも思います。
婚約指輪をいつ身につけるかということについては明確なルールはなく、婚約後も必ず身につけていなければいけないということはありません。
婚約後も仕事を続けるという女性は多いことと思いますので、高価な婚約指輪をつけたまま仕事をするのは現実的ではありません。
昔ながらの婚約指輪の場合、大きな宝石を中心にあしらいそれを指先から飛び出させるような形で台座が作られているので、普段から身につけていると台座部分が服や髪の毛に引っかかり、傷がついたり台座からとれてしまったりということがあります。
ですので一般的な婚約指輪は婚約をしてから結婚をするまでの、食事会やお披露目会といった特別なときにだけ着用するというのがほとんどです。
今時のカップルに多い婚約指輪と結婚指輪の兼用
ここ最近の20~30代は結婚に関わる行事にあまりたくさんのお金をかけるのを好まない傾向があるため、婚約中の短い期間にしか出番のない婚約指輪に多額のお金をかけるのはもったいないという意識があります。
男性がプロポーズのためにサプライズで婚約指輪を用意するということもないわけではありませんが、あらかじめ結婚を意識して付き合っている場合などでは指輪選びを男性に任せるのではなく女性も一緒にお店にいって好みのものを選ぶというケースも増えています。
そこで婚約指輪を比較的使いやすいデザインにして普段から結婚指輪と二重使いにしたりするという方法もよくとられています。
ダブルリングを意識して最初からデザインされているリングもあるので結婚指輪と婚約指輪はセットで購入した方がお得ということもあります。
もう一つ最近増えているのが結婚指輪と婚約指輪の両方の意味がある「エタニティリング」という方法です。
「エタニティリング」とは基本的にはシンプルなラウンド型をしているリングなのですが、周囲に多くのダイヤモンドがついていたりと一般的な結婚指輪よりもデザインが華やかになっています。
本来的にはエタニティリングは結婚後の記念日に贈る指輪として作られたものが最初なのですが、最近は最初の結婚式の時から利用されるというケースも一般化してきています。
エタニティリングで注意したいこと
結婚指輪の使いやすさと婚約指輪の華やかさの両方を併せ持つエタニティリングですが、必ずしも全ての面で万能というわけではありません。
一般的な結婚指輪はリング内側にこっそりダイヤが忍ばせてあることはあっても基本的にはシンプルなラウンド型をしています。
そのため冠婚葬祭や仕事中などフォーマルな場所ではめていても特に失礼にあたるということはありません。
しかしエタニティリングの場合には目立つ形で宝石がはめられていることから、業務やフォーマルな場には適さないということがよくあります。
最初から結婚指輪を購入せずにエタニティリングのみにしていると、そうした場面で普段使いできる指輪がなくなってしまうという問題があります。